野口潤次郎さんの
学部生に贈る多変数解析関数論
これを読もうと思って頑張ってたんですけど、層、層のコホモロジーのところで訳が分からなくなってしまったんですよ。
これは、複素解析系の先生お2人からしんどいって聞いてたので別に良かったんですけど、何から手をつければいいのか分からない状態になったんですよ。
そこで、幾何に強い方の先生の読んだ本の中に黄色い丸善から出版されてる層のコホモロジーって本があったのを思い出したので、早速それを購入。ところが、わからん。
この本は圏論からのアプローチだったので、圏論の知識が足りないのだろうと思って、二章で止まってた圏論の技法を引っ張り出してきて、この1ヶ月くらい読んでいます。
遠回りしてる気もするのですが、広い知識あることに越したことはないので、技法の四章か五章の終わりくらいまで読んで、趣味で勉強してる可換環論にも役に立てようかと。
話が変わりますが院試対策として、大学院への代数演習っていう本を最近やってます。(私は解析系の研究室志望ですが)
例題でわからない問題が結構ある、、、。
シローの定理とか、群論勉強した以来ほとんど触ってなかったので全然使い方が分かってなかった。
特に位数から群の形が分かる系統の問題、これは何も見ずにシローの定理使うだろうってのは分かるけど、(素因数分解されてるし)交換子と正規部分群の定理とか、全然覚えてなくて普通に教科書漁らないと分からなかった。
備考として、
多変数の勉強するのにヘルマンダー、西野、野口の御三方の本が選択肢だったんですけど、
ヘルマンダーは難しすぎて真っ先に選択肢から消えて、野口さんのが1変数の本で有名だし、学部生に贈るって書いてあったので良さそうだが、層のコホモロジーの勉強で学部生ほとんど終わりかねないので注意。
最後に残った西野さんの本は、層の知識は要らなくて、岡潔大先生の弟子?だったこともあり、かなり岡先生の論文に近い形で書かれていて分かりやすい!ので、おすすめ?
数強で幾何も解析も出来るマンの気持ちは分からないので、ヘルマンダー分かりやすすぎとか、層なんて秒で理解しろって言われたら、ぐうの音も出ないんですけども。
あの小平邦彦さんも、層というのは何だか実体のない抽象的な変なものだ、っていうのが第一印象だった。って仰ってたらしいし、ね?